守香 白芽奇蘭の物語を訪ねて 本編
閩南第一峰である
大芹山周辺の茶山は海抜が高いです。
基本的に高山茶を作る茶畑は
その条件は、霜降りが早く、
その時間が長く、
茶の樹の病虫害が少なく、
白芽奇蘭 その由来
乾隆年間(1735-1795)にさかのぼります。
(※時代は 清 乾隆帝の統一時代は
「繁栄の黄金時代」と言われています)
漳州平和県大芹山下の”崎嶺郷”の井戸の辺りで
抜きんでて奇なる
(珍しい,不思議である,おかしい)
茶の樹が発見されました。
その新たに芽生える「芽葉」は、
茶湯は「奇抜な」蘭の花香があります。
そのため「白芽奇蘭」と名が付きました。
この発見から250年もの
長い歴史があるわけですが、
烏龍茶としては「新しい」良種に
木炭烘焙 70時間以上焙煎
平和県で茶業人は白芽奇蘭を「山野粗茶」
と呼んでいます。
本当に粗茶なわけではなくて
製茶する人たちが、
代々伝えられてきた製茶技術、
手炭焙煎を使っていることが多いからです。
手炭焙煎には
だから白芽奇蘭には、
岩茶特有の焙火香もあれば
鉄観音のもつ蘭香もあり、
渋みは、ほとんどないのです。
白芽奇蘭
その高い効果 問題数値を下げる
1995年
中国農業部茶葉品質検査センターは、
「白芽奇蘭」の内容物の
そのデータを見てみましょう。
含有物 量(%)
茶ポリフェノール 15.7
カフェイン 2.8
カテキン 11.78
アミノ酸 0.8
この結果は、他の烏龍茶と比較しても
血液中のコレステロールや脂肪を調節し、
高脂血症、動脈硬化を予防する効果が
期待されます。
ダイエット、健美に寄与し、
病気を予防する役割を果たすと
白芽奇蘭と言うお茶は、
RIMTAE(一守堂)で販売されて
10年余りなのですが、
お恥ずかしいことに今回ようやく、
直接訪問をして、茶畑へ赴き
茶の作られる現場で、
実際に歴代の工場長とお会いして、
娘(奇蘭)の自慢と
畑作り、伝統の方法を
お聞きしました。
つまるところ、
この奇なる蘭香のためだけに
我々は何時間もの時間をかけて
茶畑へ行ったのですが、
茶畑では、その何十倍もの時間をかけ
このお茶のこの香を守るために
窯の火を絶やさずに
ずっと昔からの伝統製法で、
更なる改善もまた続けていました。
守香。
奇蘭のこの香りを守り続け、
一途にコツコツと今なお、
伝統製法を守り続ける茶人の人生も
垣間見ることができました。
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