甘いだけではスイーツではない。母の教え。

広報、私ごとで恐縮です。
去年の5月
母の日の直前に
老母が急逝しました。
 
もうすぐ90の大往生でした、
祝福の葬儀を母の日(昨年5/8)に行いました。
 
食いしん坊の母でした。
入れ歯が邪魔と食べるときには外すのです。
(入れ歯は人と会うときのおしゃれです)
 
母と最後に食べたのは、夏のコンビニの
駐車場での “アイスキャンディー”
「次の仕事が終わったら、また来るから
予約した皮膚科行ってね」って話して、
「まっててね」と約束したアイスです。
 
 

幸せは、小さい。だからいくつも数えて
そばに置いて眺めて……

何言ってんの食べるわよ。

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思い出は、不思議で
笑っちゃうようなことばっかり。
 
去年の4月、母の日に何をと考えてて…。
リムテーに一度連れて行って
浅草へ行って
昔住んだ文京区へも行って
刺抜き地蔵をお参りしたい…な、
なんて考えていました。
(広報、文京区本郷生まれ)

 
 

「買い物、するのが楽しいの」

この10年の母との思い出は
近所への買い物。
これにつきます。

 

一人で自由には
出歩けなくなっていました。
 
洋服、靴、帽子、この季節は花の苗。
必ず行くお茶のお店とおせんべいの店。
「お茶にお菓子」ははずさない。
兄の好物のビーフンの大袋いくつも。
愚痴を言っても
兄の心配ばかりしてたねえ。
 
海苔もよく買いに行きました。
贔屓のブランドの何缶がいくらと
よく知ってた。
晩年は贈答用も常備してた。
私がしょっちゅうはいけないから。
 
振り返ればいつも
お茶、花、お菓子
必ず、買ってたな。
 


「パーっと使うと
ムシャクシャもパーっとする」


母は

時々フィーバーする。

 
パチンコ愛好家で
生活のために通ってるような時代も
あった人だったから
(それは私が進学したため)

 

田舎が嫌で
駆け落ちみたいに家出して
半年で離婚した。
それは家を出るための結婚だったとか
本当に最近知った。
 
生きることもイチかバチか
ギャンブラーみたいな発言は多かった。
 
私の母になる前の彼女のこと
私は少ししか知らない。
 
▼母と熱海の海で、今から54年くらい前。

 

 

 
お土産に持っていく。

 

父のお仏壇にお供えして、
チーン、南無南無。
すぐは食べない。
 
週二回来てくれるヘルパーさんと
一緒に食べると言って
特別なお菓子には手をつけなかった。
 
お茶を誰かと飲んで喋る、
と言うのが
本当に楽しみだったんでしょう。
 
 
ヘルパーさんとのおそろのカップを
百均へ行って買ったりもしてね。
そんな買い物にも付き合いました。
ヘルパーさんは気付いていなかったかもですが
誰が来るよりも
すごく楽しみにしていたんです。
 
きっとヘルパーさんも我が家に来るのを
午前の仕事の最終にして
休憩時間にあたるお昼時間を
一緒に過ごしてくれたりしてたのかも。
 
晩年の母にとっては、ケアマネさんと
ヘルパーさんが友人で
今を生きる家族、
だったんだと思うんです。
 
 
持って行った中でも
季節の変わり餡のもの
大きい月餅一番喜びました。
月餅、母好きなんですよ。
東京の象徴みたいに思ってる。
好きでしたねえ。
昭和初期には南国のパイナップルは宝石。
 
 
いろんなお菓子、母に送ったり
お土産に持って行ったりしました。
 
▲ほっこり、ホロホロ。思い出は香る。パイナップルケーキは果実のフレッシュさが嬉しい。
 
時代を写す鏡のようなデザートの世界にあって
新しくもどこか懐かしい味。

 

みなさんもお母さんの
人生の転機で食べたもの
思い出の味のお菓子
きいたりしてみるといいですね。
 

甘いだけなら砂糖舐めてりゃいい。

スイーツは甘い、わけじゃない。

 

ココナッツぎっしりのパイ。

食べた時、私、衝撃でした。
絶妙な甘さの加減。
素材の持つ香りを、おいしさを、活かす。
歯触りという言葉にも、納得しました。
ココナッツなんです。

 

黒ごま、白ごまもね。うまうまです。

すりつぶしたごまを感じる。
ぎゅうぎゅうに詰まった贅沢。
 
母が、私を産んで育てた町
巣鴨のとげぬき地蔵
小石川植物園
坂が多くて
商店街のアーケードには
文房具
八百屋
肉屋
魚屋
お菓子屋
全部があった。
 
もう一度一緒に
行きたかったなあ。



季節が夏に変わっていく。

 
病気をしたりが多かった時
食欲がないことも心配でした。
何しろ食いしん坊ですから。
 
とにかくスルッと
美味しいものがいいなって。
 
元気でいてほしい。
 
喉越しで食べることってできる。
 
しんどい時にも簡単に食べられる
すぐ食べられるものもがいい。
 
ちょっと食べることで息をついて
また活力を得て
本当に元気になって行く。

 

 
贈るのは食べ物じゃなくて

活力の源に私がなりたい

そんな気持ちのような気もします。

 

 


こんな話を、すべきか迷いました。
でも、母の日となると……私は今年
思わずにいられない。
 
初めての「母のいない母の日」
むかえるかたもたくさんいるんだなあ。
 
ずっと長く「母のいない母の日)を過ごしてる。
いまは、自分が小さい人のお母さんになった方も
たくさんおられるはず。
 
不在になった自分の母が
より近くに来て
何か話しかけてる気がする。
 
母の日。
 
 

生きるって賭けなんだよ

腹の足しにもならない感傷に
ふけってる暇なんかないよ。
90まであっという間だよ。

働きな!



幸せは感じたもの勝ち

これで勝つと選んで
どんどん行こう。
愚痴は言うよ。
おろおろするよ。
思ったようにいかないとむしゃくしゃする。
 

そしたら、食べて元気出す。
次の決断も、幸せを選ぶよ。

(結構方向転換はしてきたらしい)
 
ところでお前、

今度は

何食べさせてくれるの。
 

スイーツはね
お前が食べてるものが
一番おいしいんだ。

 
初夏に母の日がやってきます。
 
大きな月餅切り分けて
みんなと食べたいな。
 
 
 
※PRになってない作文
長々とお付き合い
ありがとうございます。



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母の日特集をご覧ください。

 
 
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