白露(はくろ)
白露
2026年9月7日(月)
9月7日~ 9月22日 第十五
明け方、草花に白露が宿り、秋が深まる頃。
長月は「夜長月(よながづき)」のはずが、
「長雨月(ながあめづき)」と呼びたくなる
空模様が続いています。
秋雨前線が停滞中。
白露(はくろ)の最終は、
シルバーウィークですが、
2026年の日本列島はどうやら、
濡れそぼる風景の中。
土砂災害や洪水のニュースも多く、
うきうきとした行楽シーズンのお話は、
少し先になりそうです。
夏の終わりの疲れた肌にとって、
この雨のしっとりとした潤いは
ありがたいかもしれませんが、
中医学において本来
「白露の養生」といえば、
「燥邪(そうじゃ:乾燥によるダメージ)」に備え、
肺を潤すことが基本です。
この雨が明ければ、
一転して空気が激しく乾くことに
更に注意せねばならないでしょう。
そのうえで、今は
「梅雨時の養生」を少し
思い出すべきかもしれません。
体内に溜まる
「湿邪(しつじゃ:余分な湿気による重だるさ)」にも
十分な留意をしたいところです。
この、行きつ戻りつする気候に
私たちの身体も脳も追いつきません。
季節のバグに自律神経があたふた。
疲れ果ててしまうこともあるでしょう。
そんな時こそ、慌てずにゆったりと
「今」に向き合うひと時を。
温かいお茶で気分を一新。
広東省の鳳凰山から
秋冬限定茶
「鳳凰単叢 姜花香」が入荷しました。
「通天香(つうてんこう)」と
呼ばれるお茶でもあります。
封を開けるとまず
柔らかく甘い焙煎を感じます。
水色:艶のある杏色
香り:豊かに広がるスパイシーな花香
味わい:ピリッとした刺激の後に、続く甘い余韻
熱い湯を通しただけで、
実に惜しみなく、
おいしさを放ってくれます。
ほら、次を淹れて、
とせき立てられているよう。
現地では「即注即出」と呼ばれる、
秒単位の贅沢なお茶時間を
楽しむことができるのも、
鳳凰単叢の楽しみ。
お茶に催促される、なんて
なんという愉悦でしょう。
ドラマは、その熱い茶湯を1、2杯飲み込んだ後。
ふいに喉の奥から湧き上がってきます。
時間差の甘み。
これは味じゃない、香り?
いややっぱり…と
その正体を知りたくて
さらにまた一杯。
「回甘(ホイガン)」
霧が多く雨量に恵まれた、
中国・広東省潮州市の
鳳凰山で育まれた鳳凰単叢。
十大香型のひとつ「姜花香」は、
花や香料を加えることなく、
茶樹の個性と伝統製法によって、
生姜のピリッとした刺激と
白い蝶のような花びらを持つ
姜花(ジンジャーリリー)を思わせる
香りを豊かに引き出しています。
ピリッと。
「少々生意気でエッジの効いた刺激」は
気候の乱高下で
バグを起こした私たちの脳を
シャキッと目覚めさせ、
体内の余分な湿気(湿邪)と
ストレスを
吹き飛ばしてくれそうです。
姜花香、姜母香を称して
「通天香」と呼ぶ。
自然の厳しさと、人の手ワザが
私たちにもたらす
「生きている喜びよ、天まで届け。」
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