立秋(りっしゅう)
立秋(りっしゅう)
2026年8月7日 第十三
8月7日〜8月22日までの時間帯
暑さは続くが、秋の気配を感じる頃。
「残暑お見舞い申し上げます。」
夏至と冬至で「二至」(にし)
春分と秋分を「二分」(にぶん)
そして季節それぞれの中間に存在する「立」は四つで、
時の先陣が季節の気配を連れてきます。
今年の夏も全国的な厳しい暑さだからこそ、
太陽の存在が大きく感じられました。
日向と日陰。
晴れの日と雨の日。
1日の始まりと終わり。
もちろん熱帯夜は続きました。
日中の気温は連日40度越えの酷暑。
農作物にも影響が出るほど強い日差し。
外気と冷房の効いた室内の気温の差が
10度もある日々の暮らしで感覚が狂っちゃってる?
気象のファクトと体感、
暑さにさらされるダメージにも感覚鈍ってない?
残暑の時期に起こりがちな胃腸の疲れと
夏バテの蓄積を少しでも防ぐためにも
この時期は、
冷やしすぎないことも気にしたいところ。
お茶好きさんは 、お湯を沸
かしてお茶の準備をし、
秋の気配をキャッチして楽しむ
ほっこりティータイムで充分な休息を
とりたいところ。
立秋に桂花烏龍茶。
選んでみました。
朝夕の静かに済んだ空気に滑り込む
町中で感じられる秋の訪れは
この香り、ではないでしょうか。
桂花(キンモクセイ)は、 身体を芯から温め、
気を巡らせてくれるので 胃腸の不調や血行不良にも
良いとされる漢方食材です。
黄色やオレンジの愛らしい 小花。
あの甘い香りをまとわせた
すっきりとした安渓鉄観音烏龍茶が
小さな茶杯ひとつで
一足先に、秋の訪れを感じさせてくれます。
金木犀の花の盛りは
ご存じのように9月~10月にかけて。
あの甘い香りが唐突に漂い出す日は
もう少し先。
このお茶にお湯を注ぐ。
ふわりと立ち上がる金木犀の香りに包まれる幸せ。
いただく桂花烏龍茶は、
ちょうど一年前の秋冬を記憶していることでしょう。
花の香りのピーク、咲く瞬間から始まる
香りを纏わせる作業を何度も繰り返して作られる
そこからまた、時間をかけて寝かせます。
その茶葉が市場に出はじめるのは、春先になるでしょうか。
たとえば、烏龍茶の多くは、 製茶後の時間の経過よって
余分な火香(ひか)を鎮め、落ち着かせ
まろやかなコクや味の深みを与えます。
その変化を熟成と呼んだりもします。
昨年の秋の花の香りを纏った烏龍茶が
どんな変化を遂げていくのか
新茶が出回る頃大量にお茶を買う
お茶好きにとっては
また別の楽しみがありそうです。
ただ季節に身をゆだね、
朝な夕な湯を沸かし、感じること。
飲みたくなるものの変化。
自分の口からこぼれる愚痴や
夏疲れ、厳しい残暑への不平や不満も
次の季節を歓迎するためには大切かも?!
変化しつつある頃を意識して
こうあらねばならないを越えて
もっと自由にお茶を楽しめたらな。
新しい季節の立ち上がる気配は
ずいぶん前に自分に買ったお茶の中にも
新しく買った同じ名前のお茶の中にも
きっと立ち上っていて
いろいろと手を伸ばしてみたくなりました。
絵日記、読書感想文。
お盆休みの帰省。
スイカや花火も夏の名残の香り。
家族で出かける海も
土用の後は潮も変わり、波が高い。
あちこちで台風が発生し続けてる。
ヒグラシの声をもう聴いた方は
いらっしゃいますか。
時はちょうどそんなころ。
このお茶と過ごした経験があれば、
夜の散歩をする時も
季節の迷子にならずに
この茶杯の香りを頼りに
「秋の気配」を
誰より早く見つけることができるでしょう。
どんなに寄り道も桂花(経過)。
熟成は旨し。
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