大暑(たいしょ)
大暑
7月22日(火) 第13
7月22日~8月6日までの時間帯
夏の熱さが本格的になる頃
夏空の青、白い雲。
海の蒼、山の緑。
夏休みが始まってすぐの3連休を終え
日本列島は酷暑の候。
三伏天と中国で呼ぶ 一年で最も暑い大暑。
本日ご紹介するのは 老白茶。
店主秘蔵シリーズ 「12年熟成寿眉」(白茶)2014年
老白茶、とは 3年以上寝かせ、熟成した白茶のこと。
適切な保存条件のもとでは 茶葉の内質がゆっくりと変化し
味わい香りを深くします。
寿眉は福建省北部の福鼎や 政和など限られた地域で作られます。
通常のお茶淹れでの水色は 淡い杏橙色。
白葡萄のような優しい甘い香り
紅棗などドライフルーツのような 熟成した芳醇さは
何杯飲んでも飽きません。
煮出した場合の水色は琥珀。
ワインレッド。
赤みが強く透明です。
その味わいは濃くなり、 風味豊かです。
湯の感触は柔らかでなめらか。
回甘も持続します。
これを冷ましたお茶も、 渋みなどがなくなめらかで
味わい深く、甘さが続き おいしいです。
先日オフィスでこの茶葉で
煨茶ウェイチャ(煮出し茶)を 作りいただきました。
1包5gの寿眉に 沸騰した湯を注ぎ(800mlほど)、
直火あるいはIHで再沸騰させます。
強火でぐらぐらと煮立ったら
ごく弱火にして充分煮出します。
好みの濃さに仕上げて 火を消して
静かにおいて落ち着かせ
茶葉からだしのように溶け出した うま味とともに
湯気もたっぷり吸ってみてください。
陳年白茶は、その香気とともに
粘膜にも良い影響を 与えてくれることでしょう。
熟成でさらに温和な性格になった(?) 白茶をいただくと
余分な熱を取り去り、身体にたまった寒気は中和され
冷えた胃もやさしく温めてくれます。
知らず知らず 痛めつけるように酷使している 夏の身体を
いたわりましょう。
製茶したての寿眉の青みのある 薬草のような香りは、
時を経るほどに、 蓮の葉の香りや、大豆、干した果実の匂い
干し草に似た薬草の香りも持ち、
豊かな変化は 実に楽しいところです。
「一年茶、三年薬、七年宝」
リムテーの老白茶
店主秘蔵12年熟成「寿眉」(白茶)
中国茶教室講師 高田 彩先生に寿眉の泡茶(お茶の淹れ方)を 教えていただきました。
参考になさってください。
磁器蓋碗(130ml)を用いた 1包5gの寿眉での あたたかいお茶の淹れ方
①茶器を決めたりしている間に湯を沸かします。
②使う茶器類を湯で充分にあたためます。
③湯を捨て、茶葉を入れます。
④90℃から100℃の湯を注ぎ、蒸らします。
蒸らし時間の調整をしてください。 1煎目 30秒 2煎目以降 20秒 ほど
(お好みで時間を延ばしながらお楽しみください)
次第に香りは落ちていきますが、味わい甘さは
かなり 長くお楽しみいただけます。
※リムテー「きゅのみ」使用にても 同様にお試しください。
0コメント