大暑(たいしょ)
2024年7月22日 第12
7月22日~8月6日までの時間帯
暑さ極まれり。
一年で最も暑い時期。
梅雨明けと同時に
蝉の大合唱が聞こえ
青空に入道雲。
夕立後の虹を仰ぐ。
かと思えば、 バケツをひっくり返すほど
土砂降りの雷雨。
走ってびしょ濡れ、雨宿り。
稲光と中止になった花火大会。
忘れられない思い出。
19日から始まった夏の土用の期間は
大暑期間がそのまま重なります。
土用の丑の日、うなぎ。 う、のつく食べ物を食べるんだそう。
今年は7月24日(水)、8月5日(月) メモしておきましょう。
土用餅、土用卵、土用しじみ この時期に食べるものは いずれもスタミナ、滋養食。
こどもたちは夏休み。
夏祭りやお化け大会 海水浴、川遊び、プール 楽しいこといっぱいだけど、 危険もあるよ。
それに、命に係わる暑さが 外で待っています。
生活のリズムの乱れ、 暑さに眠れずイライラ。
体力とともに 『気』の消耗が激しいときです。
気を補う、休養を取る。
大人も子どもも
できるだけゆったりとした気分で
夏を楽しめるようにしたいものです。
武夷山、止止庵を囲む 南派五祖のひとり 白玉譫(燦)がみつけ、
そこで栽培を始め 気を養う目的で飲んだ、という
薬草茶、「道茶」があります。
武夷岩茶白鶏冠。
武夷岩茶四大名叢のひとつで、
格上?の大紅袍よりも早く 名声を持ったと言われます。
(故に伝承もさまざまあるようです)
晩成であり、 葉の採取は5月の終わりごろ。
樹の背丈は大きくないが、 枝は固く、多く、 よく茂って勢いがある。
葉の大きさは中葉。
このお茶が特に 他の武夷岩茶と違う点が 葉の形状と色です。
新芽の時期は淡黄色で 成熟すると淡緑色となり、
その輪郭は銀白色を帯びもする。
鶏冠(とさか)のように うねり美しい。
新芽もうねって曲がっているそう。
焙煎も浅めに仕上げ 他の岩茶にはない
やわらかで やさしい口当たり。
が、喉の奥から帰ってくる岩韻が 甘く豊かで
非常に長いのが特徴です。
岩茶はインパクト という思い込みがあれば
うれしい裏切りをくれます。
水色は明るい橙黄色。 味は芳醇で甘く、クリア。
茶葉のさわやかな香りが 熟成後は
オレンジのような香りもあり
とうもろこしのような甘さもあり楽しい。
熱い茶を啜るエアコンの部屋を お持ちなら、
熱い茶も飲んでほしいです。
しかし、この体温越えの暑さ 、我々はあまり無理をせず(笑)
この時代の至福、 夏の氷締めを堪能いたしました。
茶は同じ葉でも その温度でないと味わえぬ 香りや味わいがあります。
楽しみ方をおぼえるのは 修養の方法を知るのと同じかも。
心静かにお茶を飲む時間
夏の岩茶は身体から 余分な熱を取り去り 気を補います。
美しい箱入り娘は 盛夏の茶園では 緑の山々と同色になるそう。
その変容のシステムの詳細は 研究の段階だそうです。
未だ神秘のベールの中の白鶏冠 ぜひお試し下さい。
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