苦丁茶 って?
苦丁茶(モチノキ 多羅葉、ブロードリーフ)
モチノキ科の常緑樹です。
リムテーの扱う苦丁茶は
福建、海南島のお茶です。
この地で生産されるものは高級とされています。
寒い地域ではなく
あたたかな地域に生育します。
たとえば、
四川 貴州、桂州、湖北、広東、などでも
多く生産されています。
伝統的な漢方薬の一種として
中国では民間で用いられているんですね。
熱を和らげ、喉の渇きを癒すなど
ヘルスケアの効果が期待されています。
日本でもこのお葉を飲む方は
なんらかの効果を重視していると思います。
口中をさわやかにします。
解毒、利尿剤および下剤にも使用されます。
デトックス、ということばが
よくあてはめられています。
しかし、名の通り苦い。苦いのです。
中国の明王朝の医師 李時珍を
ご存じでしょうか?
本草学の大家です。
(私は知らなかった)
本草綱目、を記した方です。
苦丁茶を以下のように記しています。
「 苦、平、無毒。
南部の人々はそれをお茶と見なし、
非常に重い。
広西の人々によって使用されている。
苦丁という。煮出して使う。
喉の渇きを癒し、視力を改善する。
すっきりとさせる一方で、
睡眠の邪魔をすることになる場合もある。
痰を取り除き、潤いをあたえる。
頭痛と熱を和らげる。
小腸をきれいにし、浸出し治療する。
詰まった上部横隔膜をきれいする。」
この記録からは、
明代の嶺南地域で、
苦丁茶が非常に有名だった、
ということがわかりますが
現在のような成分データはありません。
過去の記録や言い伝えと照合し
実際に食し検証をしての記録を
全52巻にもわたって
3回も書き直し
ほぼ一人で書き残したそうです。
本草学とは
薬となる植物についての学問です。
苦丁茶は棒状。
爪のように強くてしっかりしていて、
濃い緑色で光沢がある。
茶水は非常に美しく
透明でエメラルドグリーン。
香りは……良いとは言えません。
言えませんが、
嫌な臭いもしません。
美しく、清らかで
常用されている方はこのお茶が無いと
物たりないと感じます。
苦みの後に、甘みがずっと残る。
さわやか……。
不思議なお茶です。
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